〇茨城県

2020年5月22日 (金)

錫石(茨城県城里町錫高野)

Cassiterite SnO2 酸化鉱物

 

Cassiterite_suzukoya_01

 

錫高野で拾った錫石です。いかにも正方晶系という形がもえますね。

高取鉱山は鉄マンガン重石(タングステン鉱石)、錫石などをメインに採掘していた鉱山です。今でも、ズリで鉄マンガン重石と錫石はよく目にすることができます。どちらも地味な鉱物ですが、この質感には水晶などとはまた違う重厚な魅力があります。

ここは車でアクセスしやすいので、鉱物目当ての人も割と見かけます。ズリもあちこちにあって広いし、危ないところもそんなにない感じなので、気軽に探しに来れるんでしょうね。小さなスコップだけを持って軽装で歩いている人もいるし、ちょっと水晶でも探しに行くか、みたいな?

こういう場所が近くにあったら、ひょいひょい通っちゃうでしょうね。

 

 

そういえば、スズといえば、スズヤベーカリーですね(いや違う)。

石に関しては特に他の人に向けて発信する気など毛頭なかった自分が、このブログを作ろうと思ったきっかけは、アニメにもなったマンガ『恋する小惑星(アステロイド)』(Quro作)です。わかる人はすぐわかったと思いますが、当然ブログのタイトルもそこからきてますw

高校の地学部が舞台のマンガで、小惑星発見という夢をかなえようとする主人公二人と、地学部(天文部と地質研究会が合併して地学部になった)の地学系女子たちをめぐる話で、あちこちに地学的ネタがもりこまれています。

『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)という雑誌で今も連載されてます。例えば以前同誌で掲載されていた『けいおん!』は軽音楽部が舞台ですが、別に音楽がテーマになってるわけでなく、単なる舞台設定にすぎないけれど、『恋する小惑星(アステロイド)』はそうではなく、まさに地学そのものが一番重要なテーマになっていて、そこが一番の魅力。天文、地質、地理、さらに気象など、別々の興味を持った子たちが、一見全然違う分野のように見えるものが、けっして無関係ではないことに気づいていくところも、すごく共感できます(自分もそうやって、興味を広げてきました)。

国土地理院に行って、目をきらきらさせる女子高生なんてはたして実在するのか。まさに非実在青少年 (笑)(でも自分は、街のくねくねの小径を見て川をふさいだ跡だとうれしそうに説明してくれる女性を知っているのだ。だから、多分実在すると思う。してほしいw)

内輪ネタで、掲載誌の「まんがタイムきららキャラット 」を「マイカ・タイム雲母(きらら)カラット」とパロるというギャグを見て、やるな! と思いましたね(雲母は英語でmica、日本の古語で岐良々〈きらら〉)。

作者(それと非常に出来のよかったアニメの制作も)の、地学に対する思いが、伝わってきます。本当に好きなんでしょうね。だから、桜先輩の地質標本館で標本に見入る姿や、部の会報をみんなで作っていく様子など見ていて、やっぱり自分も何かしたいなあと思えてきたのです。もうひとえに『恋する小惑星(アステロイド)』のおかげです。

一応、ここを作るきっかけを書いておいてもいいかなと思ったので、載せておきますね。

(ちなみに、地質班の副部長は桜井美景(みかげ)という名前で、多分櫻井欽一と御影石からきてるのかも?)

(あ、スズヤベーカリーっていうのは、主人公の友だちの実家のことねw)

 

2020年5月 2日 (土)

トパズ(茨城県城里町錫高野)

Topaz Al2SiO4F2 珪酸塩鉱物

 

Topaz_suzukoya_01

Topaz_suzukoya_02

 

茨城県高取鉱山のすぐわきの有名な産地、錫高野で拾ったものです。

大きなトパズはもう滅多に見つからないみたいですが、顕微鏡サイズなら。。。

拾ったときは、()孔雀石がついていたのでとりあえず手にとったんですが(青や緑色をした銅の二次鉱物が好きなので)、ルーペで見ても気づきませんでした。それまでトパズを見つけたことがなかったので、どんな産状が知らなかったですし、それに微小だったので。

家に帰ってから顕微鏡で見ていて、脈に沿って、小さなトパズがいくつもついているのに気づきました。よくも偶然に拾ってこれたなあと、我ながら感心しましたw 顕微鏡がないと、絶対気づかないと思います。自分はこういうのを、「山の神さまに預けられた」と思うことにしています。

よく言われているように、水晶とは全然輝きが違うんですね。そんなあやふやなこと言われても。。。と思っていましたが、見れば一目瞭然です。

 

東の林道から入ったのですが、堰堤上のズリ周辺の沢では、以前来た時よりもいろいろなものが転がっていました。多分、昨年2019年の台風19号等の影響だと思いますが、沢の両岸が大分削れていて、ズリの下部が掘られて露出したのだろうと思います。蛍石(石英に埋まっていてわかりにくいので、あやしいものはUVライトで探す)もちょこちょこと見られました。

こういう有名どころは、何がとれるかあらかじめ分かるので、同定しやすくていいですね。まったく情報のないところで鉄マンガン重石とか見つけても、何の鉱物だかわかるわけがありません。

高取山はそんなに深く険しい山ではないので、いろいろ歩きまわれて楽しいですね。

ただ、神奈川からだとちょっと遠いですけど。。。