▽硫化鉱物

2020年8月13日 (木)

輝蒼鉛鉱(山梨県大月市大月町本沢鉱山)

Bismuthinite Bi2S3 硫化鉱物

 

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Bismuthinite_honzawam_03

 

大月市の本沢鉱山跡の沢で採集した、輝蒼鉛鉱を含むと思われる標本です。

ここでよく見られる不透明な石英の塊を割ったところ、内部に銀色の鉱物が集まっていました。

「含むと思われる」と書いたのは、自信がないからです。ここでは、自然蒼鉛、輝蒼鉛鉱、ホセ鉱、硫砒鉄鉱、黄鉄鉱などが産出するらしいですが、どれも似たような見かけばかりなので。。。ところどころ青っぽく見える部分は、方鉛鉱でしょうか? 蒼鉛は、名前とは異なり、青っぽくなることはないみたいです。銀白色の部分が輝蒼鉛鉱ではないかと思うのですが、硫砒鉄鉱かもしれません。

針でひっかいてみると、結構簡単に削れるので、輝蒼鉛鉱としました(モース硬度は、輝蒼鉛鉱=2-2.5、硫砒鉄鉱=5-6)。

自然蒼鉛も期待したのですが、自然蒼鉛のわずかに赤味がかった銀色ではないようです。

 

3枚目の写真の箇所については、銀色の上に付着している緑がかった部分は泡蒼鉛、蒼鉛土の類ではないかと思うので、この銀色も、輝蒼鉛鉱ではないかと考えました。

1枚目の写真の右側には、こんな部分もありました。下はその拡大。

 

Bismuthinite_honzawam_04

 

波打った層状の断面のようなものがありましたが、これも蒼鉛関係でしょうか。石を割ってすぐは、にぶく銀色に輝いていたのですが(ただし、輝蒼鉛鉱と思われる部分の銀色とはちょっと違う)、数日で変色して輝きが失われました。小さくへばりついている銀色の箔状の部分は、輝きは変わりません。ちょっと赤味が入っているようにも見えますが、うーん、これだけで自然蒼鉛としての項目を立てるほどの自信はありませんねw 元素鉱物はぜひ増えて欲しいんですけどね。

左上の白いのは蒼鉛土の類に見えますが、どうでしょうね。金色に輝いているのは、黄鉄鉱でしょうか。蒼鉛と接して産出することはあるのかどうか、分かりませんが。

 

大月から真木川を遡る林道(舗装されていて立派)をずっと上っていくと、小金沢連嶺の黒岳と、雁ヶ腹摺山をつなぐ大峠に行き着きます。そのほんの少し下流、黒岳側から流れ込む小さな沢が、本沢鉱山跡です。林道が沢を渡るところでは、大量のズリ石が林道を埋める勢いで流れてきたのか、石を沢から掘りあげて脇に積んだようなあとが。つまり、林道のすぐ脇で、ズリ石を探すことができるような状況になっています。

沢の奥にも入ってみましたが、鉱山のあった跡のようなものは見つからず。露天掘りだったのかな? 短い沢で、ちょっと奥に入っただけですぐに急峻になっていくので、落石の危険が大きく注意したほうがいいかも。

 

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左:本沢鉱山の沢。右:白谷丸から雁ヶ腹摺山

 

大峠には駐車場があり、雁ヶ腹摺山にはせいぜい1時間程度で登ることができます。頂上付近はサンショウバラの咲くちょっとした草原になっていて、ここからの富士山の遠景が500円札に使われたことで有名です。

小金沢連嶺の黒岳へも、1時間半程度で登れます。黒岳は以前、山の向こう側、日川側から登ったことがあります。延々と林道を歩き、ずいぶん遠かった印象があるのですが、こちら側からだと、あっという間でした。。。黒岳の頂上はあんまりおもしろくないので、その南の白谷丸か、ちょっと距離はありますが北にある牛奥ノ雁ヶ腹摺山まで行くといいかも。どちらも広い草原になっていて、とてもきれいで気分いいところなのです。

このあたりの山稜上は、草原と、ちょっと秩父っぽい植生の森が交互に現れてくるので、非常に楽しいですね。この印象は、大菩薩、さらに笠取山、雁峠あたりと共通しています。

ところが、笹子峠から南に入ると、急激に秩父っぽさは失われ、御坂の山々になり、雰囲気ががらっと変わります。そこからは、秋山、道志、そして丹沢と連続した印象を受けます。

ちょうど笹子峠が境界になっているような感じです。地質と植生、そこから生じる風景の印象の関係を、肌で感じることができる地域だと思います。

 

2020年7月23日 (木)

辰砂(東京都西多摩郡奥多摩町鋸山)

Cinnabar HgS 硫化鉱物

 

Cinnabar_nokogiriyama_01

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奥多摩駅からほど近い、鋸山のマンガン鉱山跡のズリから見つけた辰砂です。

奥多摩駅からすぐそばにそびえるのが愛宕山。頂上に愛宕神社があります。そこから岩場などのある稜線を登ると、鋸山です。頂上は植林の中で展望などはまったくなく、途中の岩場の付近は明るくまあまあ面白い道で、鋸山から先、稜線は大岳山、御岳山などにつながっています。

鋸山の頂上のすぐ下に大ダワという峠があり、鋸山林道が山を越えていますが、その林道沿いにズリ跡(植林地になっている)があります。真っ黒いマンガン鉱石や、時に微細な水晶を含む赤碧玉などがごろごろしています。碧玉というと普通は石英の一種のことだと思うのですが、参考にしたサイトでは、「チャートが変成してできた」と書かれていました(「東京都奥多摩町鋸山鉱山のマンガン鉱石中に見られる辰砂」)。

黒いマンガン鉱石を割ると、たまに真っ赤な辰砂が見つかります。大きな結晶といったものはほとんどでないようで、大体粒状みたいですが、それでも奥多摩の手軽な場所で辰砂が採集できるのはうれしいですね。

中国の辰州(現在の湖南省あたり)で多くとれたので、辰砂と呼ばれました。古代から丹(に)と呼ばれ、赤の顔料として使われてきた、由緒ある鉱物です。練丹術というのは、まさにこの丹を使って不老不死の仙薬などを作ろうという方術で、おそらく、水銀の防腐剤としての効能や、赤=血液、赤=神聖な色、という連想からきたものではないかと思います。水銀をめぐる歴史・文化なども、調べていけばかなり深そうな気がします。

 

古い言葉といえば、鋸山のそばの大ダワ。タワとかタオ(タヲ)というのは峠や、山の低くなったくびれたところを意味し、今でもあちこちに地名として残っています。普通に暮らしていたら知らないかもしれませんが、登山に行く人ならば、すぐにいくつか思い出せるでしょう。「撓み」からきているのだと思いますが、万葉集の大伴家持の歌にも「… 山のたをりに 立つ雲の …」(19・4169)とあるように、古くからの言葉です。峠は「タヲ越え」あたりからきているのでしょうか。

峠は、タムケ(手向け)からきているという説(道祖神などに手向けて祀った)もあるようですが、峠に必ず道祖神、山の神等があるわけではなく、また峠以外にも道祖神などはあるのだから、ちょっと納得しがたいです。峠というのは地形であって、山とか川とかと同等なもの。地形を表現する名は、人の行為を表現する名前より、より基本的なものと考えるべきで、それが逆転している「タムケ」説はないと思います。

道祖神、山の神等は、何らかの「境界」にあるものだと思います。峠も数ある境界のひとつなだけで、イコールでは結べません。

鉱山用語も、古い日本語が残っているようです。この前テレビのニュースで、沖縄では洞窟のことをガマというのだと知ったのですが、石好きの人ならなるほどーと思うはずです。そう、晶洞(鉱物の結晶が大きく育っている岩の中の空間)のことをガマといいます。多分、非常に古い言葉なのでしょう。一番端の沖縄と、かなり狭くて特殊な鉱山用語の中にだけ、残ったんですね。柳田国男の『蝸牛考』や、比較音楽学者クルト・ザックスの音楽の伝播に関する説なども、参考になるはず。

 

もうひとつ、丹沢(特に札掛周辺を中心とした地域)のどこかに、辰砂を産する沢があるのではないかと、個人的に期待しているのです。もしあれば、それこそ「丹沢」の語源であるといえるんじゃないかなと。。。丹沢にはマンガン鉱床は割とあちこちにありますし、特に東丹沢は修験道が盛んだった地域であり、その関係からも辰砂の産出が注目されてもおかしくはないのでは。

もともと「丹沢」という地名は、札掛周辺付近のことだったらしいですし、藤熊川、大日鉱山、行者道の重なる、菩提峠から三の塔、行者岳、大日岳周辺が怪しいと勝手に考えていますw 可能性は決して低くないのでは。

もし辰砂が出れば、他の丹沢語源説はすべて霞んじゃうレベルなんだけどなぁ。。。

 

2020年6月 7日 (日)

黄銅鉱(山梨県上野原市秋山金山)

Chalcopyrite CuFeS2 硫化鉱物

 

Chalcopyrite_kanayama_01

Chalcopyrite_kanayama_02

 

正三角形の浮き出たものと結晶。美しいですね。

これを見ていると、鉱物を立体ではなく、もっと単純化した平面的な図形でその特徴を端的に表現できるような気がしてきます。

黄銅鉱は正三角形なんですね。

正三角形の重なりが、ほんとにしびれますねぇ。均整のとれた形を見て、「まるで自然でなく人の作ったような」という表現は間違いで、そういうのはむしろ自然の本質なんだなと感じます。人がそういうものを作りたいと思うのは、自然を模倣しようとする行為であって、その願望が人の存在の本質であるといえるかもしれません(自然とはなんぞやという定義はとりあえずおいといて)。

鉱物とは、幾何学の表象といえるかもしれない。数学とは発明したものか、発見したものか、という疑問が昔からありますが、これを見ていると、発見したものであるとしか思えません。つまり、「数学」というものは世界に遍在・実在するものであって、人間の作ったルール、ツールではない、ということです(哲学的にいうと、プラトン主義)。

ところでこういう問題を西アジアや西欧の人が語ると、なぜか当たり前のように「神様」というものが出てくるのだけど、日本人である自分は、なんで急に余計な要素を当たり前のように付け加えてくるのか、と思ってしまいます。そんなん別にいらんやんw(神さまはいると思いますけど、全知全能の神様はいらないかなw)

 

これを拾ったのは、山梨県の秋山にある、かなやま金山(ややこしいので地名はひらがなにします)周辺です。

秋山のかなやまといえば、『鉱物観察ガイド』(東海大学出版会、2008年)に、沸石の産地として紹介されていて有名ですが、その露頭はもうすっかり固められていて、ありません。脇にちょこっと沸石のかけらが見られるくらいです。

その露頭のさらに奥の谷間に、小さな集落と昔の金山地域が広がっています。かなやま集落から沢沿い→尾根沿いに千足峠に登る道(地形図や登山地図などには載っていない)が通っていて、その途中の尾根上に、金を露天掘りしていたという「つつみの平」があります。またあちこちの沢沿いにも、掘った跡がたくさんあって、地下には網の目のように坑道が走っているらしいです。

集落にはかなやま金山資料館がありますが、普段は開いておらず、管理人の人(すぐそばの星野さんという方)に頼んで見せてもらうみたいです(知らなかったので、中は見れなかった)。

かなやま金山は応永年間(1394~1428年)、南北朝の動乱で南朝の滅亡に巻き込まれてこの地に逃げてきた星野正美(まさたね)が開いたといいます。管理の方は、その18代目にあたるらしい。。。南北朝の歴史が普通に今まで続いてるのがすごいですね。

とにかく地味な山域なので、静かな山が味わえます。昔は人の行き来も多かったようで、いい感じの峠がいくつもあり、このあたりから雛鶴峠にかけての山域はもっと行ってみたいところです。ちゃんと登山者用駐車場もありますよ!

 

2020年5月20日 (水)

閃亜鉛鉱?(山梨県甲州市柳沢峠)―B1

Sphalerite ZnS 硫化鉱物


Sphalerite_yanagisawa_01

Sphalerite_yanagisawa_02

 

青梅街道を、奥多摩湖から丹波山を経てずっと西に進むと、柳沢峠の山越えで、甲府盆地に入ります。

この石は、その柳沢峠付近の沢で拾ったものです。

峠のすぐそばには以前ここでも取り上げた鈴庫鉱山のある鈴庫山、武田の金山で有名な黒川鶏冠山、大菩薩などがあり、何か出てもおかしくないと思うのですが、特に「出る」とされているポイントではありません。ただ、地図を見ていて、ちょっと気になったところでした。

山梨の峠と鉱物」というサイトで、柳沢峠の項目に『日本希元素鉱物』が引用されています。「柳沢峠のすぐ西の沢に水晶坑跡がありこのペグマタイト中に褐レン石、緑レン石チタン鉄鉱があり、内部が褐レン石で表面が緑レン石になっているものも産する・・・・沢をパンニングすると灰重石がみられる」(長島乙吉、長島弘三共著『日本希元素鉱物』長島乙吉先生祝賀記念事業会、1960年)。

このひとかけの石(花崗岩)はペグマタイトっぽいんですが、他には一切見かけなかったので、ごくごく狭い範囲に露頭がある、あるいは以前はあったのか。。。または全然違う場所なのか。人のいた痕跡はあったけれど、鉱山のものかどうかは分かりません(時代を考えると、もっと新しいものっぽかったので多分違う)。大菩薩のペグマタイトでは褐簾石が見つかるそうですが(まだ探しに行ったことはない)、その脈が柳沢峠付近まで続いているのでしょうかね。

 

写真の石は、多分、閃亜鉛鉱、べっこう亜鉛といわれるものだと思いますが、どうでしょうね(べっこう亜鉛は初めて)。断口は貝殻状でした。

この石には他に、磁鉄鉱、煙水晶(石英)、白(?)雲母の小さなかけらがついていました。見つけたあと、沢をしばらく遡行したのですが、他は特になし。黒川鶏冠山に行った帰りだったので、ちょっと時間がなかった。

でも、もうちょっと探索してみたい感じです。もし『日本希元素鉱物』 に出ていたところなら褐簾石が、そうでなくとも、大きめの水晶ももしかしたらあるかもしれない。。。

 

。。。と思っていたんですが。磁石に明瞭に反応するし黒い粒だから磁鉄鉱だと深く考えていなかったのですが、調べているうちにチタン鉄鉱も磁石に反応するらしいと知り(今まで見たことなかった)、よくよく眺めなおしてみたら、これがどうやらチタン鉄鉱で間違いないようです(そのうち別項を立てて紹介するつもりです)。

これは早く再確認しに行かないと。。。

 

2020年5月10日 (日)

輝安鉱(愛媛県西条市加茂川流域)

Stibnite Sb2S3 硫化鉱物

 

Stibnite_kamogawa_01

 

愛媛県のかの有名な市之川鉱山を流れる市之川が、加茂川に合流してすぐ下の川原で見つけた輝安鉱です。

水晶・針水晶の群落の上に、針状(毛状)結晶がまぎれていました。

毛鉱やブーランジェ鉱、ベルチェ鉱など、肉眼では見分けがつかない似た鉱物(すべてアンチモンの鉱物)もあり、これが一体どれなのか迷いましたが、周囲にもうちょっと太めの輝安鉱や、黄色い黄安華(輝安鉱が酸化して硫黄分が抜けて生成されるアンチモンの二次鉱物。ちなみに輝安鉱はSb2S3〈Sb=アンチモン、S=硫黄〉)がついているので、輝安鉱で間違いないのではないかと考えました。

まさに、顕微鏡でしか見ることのできない不思議な世界ですね。

こちらは同じ石についていた、別の結晶。

Stibnite_kamogawa_03

Stibnite_kamogawa_02

 

市之川は丁度中央構造線の付近に位置しており、その断層による裂け目を充填するように輝安鉱の結晶が発達した、裂罅充填鉱床といわれる産地です。世界でもまれにみる規模の鉱床で、海外の鉱物好きの間でも、日本といえば市之川の輝安鉱、的な感じみたいです。ただし1メートル近くもあるようなすごい結晶がとれたのは、明治のころまでで、日本の多くの鉱山と同様に、昭和中期には閉山しています。

標本の多くは海外に輸出されたらしく、どうも明治のころ、日本はすばらしい鉱物の産出国というイメージがあったみたいですね。当時の海外の輸出業者(石専門ではない)の日記で、日本の水晶はすばらしい! と絶賛されてたりします(どこの水晶だったんだろう、山梨かな?)。

ところでネットを見ていると、「続日本紀」には、飛鳥時代の文武2(698)年七月乙亥 「伊予国献白〇(金に葛)。  」の記事があり、この「〇(金に葛) 」が市之川の輝安鉱ではないかという説もあるそうです。ただ、その時代に市之川の輝安鉱が知られていた、採掘されていたという証拠は一切なく(公式には延宝7年(1679年)に発見された)、伊予国には他にも輝安鉱産地はいくつもあるので、まあ推して知るべしといった感じですね。

 

年始年末に、広島、しまなみ、四国周辺を、宿泊地を決めず、念のためテントも持って車で回ってきました。その時に市之川や関川、別子にも行って(生口島にも寄ったのだけど、最近立ち入りできなくなったらしく大ショック)、拾ったもの。輝安鉱は憧れの鉱物のひとつだったので、市之川から流れてきたものを見つけることができて、大満足でした。

関川もそうですが、普通に街はずれの川原でこんなものを見つけられるのはうらやましいですね(まあ西の人にとっては、秩父とかに気軽に行けるのはうらやましいとなるのかもね)。

 

2020年4月29日 (水)

黄鉄鉱(埼玉県秩父市秩父鉱山)

Pyrite FeS2 硫化鉱物

 

Pyrite_chichibum

 

全体が見えないのでよく分からないけれど、黄鉄鉱の双晶ではないかと思います。

角がシャープで複雑な幾何学的結晶は、見ていてテンションあがります。

ネットで黄鉄鉱の双晶を調べたら、ドイツの十字形に貫入双晶した黄鉄鉱が有名らしいです(鉱物たちの庭)。何となく似た雰囲気ですね。

双晶というのは、複数の同じ種類の単結晶が、原子配列に則して結合した状態で成長したものです。鉱物によって、いろんな結合の仕方があります。鉱物の種類ごとに原子配列は決まっているのだから、その結合の角度も当然厳密に決まっていて、たとえば水晶の日本式双晶だと、必ず84度33分の角度で接しています。二つの結晶がひっついたまま、それぞれ個別に成長したものは山ほどありますが、それとはまったく別の現象です。

こういうのは結晶学の分野になるのでしょうけど、自分はあまり詳しくありません。

鉱物趣味を持つようになってから、無機化学は勉強しなおしているのですが、結晶学まではなかなか手が出せません。以前からの地質学への興味から鉱物に入った自分にとっては、結晶学というのはちょっと異質で難しすぎ。。。

 

この石は、秩父鉱山のとあるポイントで拾ったものです。

急斜面の崩れかけた廃道をたどって(自分の一番得意な分野なので、自然と足が向かったw)、大きな黄鉄鉱や黄銅鉱の自形結晶がごろごろしている夢のような産地を見つけました。坑口らしきものもありました。多分、かなり古い坑道か、試掘の跡ではないかと思います(他の坑口のように、きちんと廃坑処理されていない)。鉱物の多さから見て、多分あまり知られていないところなのかも?(だから場所ははっきりと書かないよw)。

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2020年4月21日 (火)

黄鉄鉱(静岡県河津町河津川流域)

Pyrite FeS2 硫化鉱物

 

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伊豆、河津川水系で採集した黄鉄鉱。

五角12面体のきれいな結晶です。

近くに古い銅鉱山跡があるそうで、怪しいと思った林道をちょっと調べてみたけれど、見つかりませんでした。まあいきなり行ってそうそう見つかるものでもないですね。

そのかわり、沢でこの石を見つけました。こんなにきれいな五角12面体の黄鉄鉱が出るとは思わなかったので、びっくりです。

他には、玉髄(オパール?)、重晶石と思われる石などがありました。

この沢の右岸にはスコリア丘があり、そのさらに奥にはちょっとした岩稜地帯があります。昔、そこで重低音のうなり声に脅されたことがあり、もうちょっと調べてみたいけど、ちょっと苦手な山域です(伊豆にはクマはいないということになってますが。。。いるとしたら、まさにこの山域周辺にいるだろうな、と)。