灰鉄輝石(長野県川上村甲武信鉱山)
Hedenbergite CaFe2+Si2O6 珪酸塩鉱物
甲武信鉱山の代表的な産物のひとつ、灰鉄輝石です。
ここではcmレベルの大きな結晶がごく普通に見つかるので、とても感動するのです。大きなものほど透明感がなく、黒色の柱状結晶になります。小さいものは緑がかった透明感のある結晶の束になっていることが多いです。
この前湯沼鉱泉に行った時、電気が止まっていて、真っ暗でしたw
最初は行く予定ではなく、廻り目平でテントを張るつもりだったんですが、ここは奥秩父・金峰山や小川山などへの登山口であるだけでなく、岩系の人たちの聖地みたいなところでもあって、いつも混んでてにぎわってるんですよねぇ。確かに居心地のいいところです。いっぱいでもう入れなかったので、それじゃあと湯沼鉱泉に行ってみたら昼なのに中は真っ暗。。。(それでも宿泊している人はいたらしい)
それで駐車場にテントを張らせてもらいました(もちろんそれなりのお礼はしてますよ)。おそらく阿鼻叫喚であっただろう廻り目平と違って、実に静かなものでした。ねこやご主人が様子を見に来たりしてw そもそも千曲川の最上流域にある川上村は、標高1200mを越えた高所ですので、夏の居心地は最高なのですよね。
次は普通に泊まりたいですが、正直いつまで営業しているか心配ではあります。
甲武信鉱山近辺は、奥秩父でもほとんど人の訪れない地域で、山登りとしてもちょっと興味があります。下の林道から稜線まで尾根伝いに行ってみたことがあり、岩稜や、ちょっと試しで掘ってみたような跡があったりと、なかなか面白かったのですが。。。標高を上げると、シャクナゲのヤブになってきて、おそろしくやっかいで時間がかかるので、途中であきらめて沢沿いのジグザグの鉱山道に下りたことがあります(下りるのもルート探しが必要ですが)。
シャクナゲのヤブというのは、まあとにかく最低最悪のヤブで、個人的にはその意味でハコネダケ(箱根あたりに密生しているササ)と双璧ですかねw 絶対先に進めさせないぞという強い意志を感じます。花はきれいですけどね。。。
一番上の坑口まで行くことがあったら、そのまま稜線まで割とすぐに登れるので、石探しの合間に行ってみるといいかもしれません。長峰とその北の1978峰(険しい岩のピークなので登るのは大変かも)の間に、地形図にも出ていない小さな岩の突起があって、眺めもよくていいお休みどころになっています。
甲武信鉱山の上の稜線から、左:金峰山、中央の低い鞍部:八丁平、右:小川山と屋根岩。
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