種山石?(埼玉県飯能市岩井沢鉱山)
Taneyamalite (Na,Ca)Mn2+12(Si,Al)12(O,OH)44 珪酸塩鉱物
種山石。。。ではないかと思うのですが、はたしてどうか。。。
岩井沢鉱山といえば、ぜひとも見つけたいのがこの種山石。熊本県の種山鉱山と、岩井沢鉱山で発見され、1981年に報告された日本産のマンガン系の新鉱物です。黒緑から茶褐色の繊維状で、脈状に分布することが多いが、種山鉱山のものは鉄分が多くて黒味が強く、岩井沢のものはマンガン成分が多くて黄色が強いとか。
日本では、他にも四国のマンガン鉱山等で産出しますが、日本以外ではアメリカのカリフォルニア周辺でしか見つかっていない珍しい鉱物です。種山石よりも数年前にアメリカで発見されたハウィー石(Howieite: Na(Fe,Mn)10(Fe,Al)2Si12O31(OH)13)という鉱物の仲間ですが、こちらも種山石とほぼ同じ場所でしか見つかっていない鉱物です(こちらは岩井沢では確認されていない?)。
何かは分からないのですが、繊維状ではないが似たような色合い(透明度さまざま)の箇所(大抵脈状に入っている)も多く、ちょっと自信ないですけど。。。
子どものころ西武沿線に住んでいたので、奥武蔵は行きやすいということでよく訪れていたのですが、その後引っ越したり山に行かなくなって長いこと離れていました。最近は石への興味もあって、ちょくちょく行くようになったのですが、何となく懐かしく感じたのが、地面を踏む感覚でした。もちろんあちこちから見える武甲山の姿も懐かしい(でもこんなに削れてなかったような記憶。。。)のですが、地面を歩く感触が、たとえば丹沢や奥秩父、伊豆なんかとは全然違うんですよね。言葉にしようとすると難しいのですが、なんとなく乾いているのにじっとりとしていて滑りやすい感じというか。。。ようするにこれはチャート系の感触なんですね。奥多摩なんかでも同じ感触があります。
歩く感触が、その地域の岩質で明らかに違うというのは、間違いなくあるんですが、あまり聞きません。花崗岩の感触と、伊豆の白浜層の岩の感触の違い。。。三浦半島と千葉の鋸山は似てるとか。。。言葉にしずらい、数字で表現できないもので、鉱物の光沢の違いに似ているかもしれない。光沢の表現というのも、なんというか、わかるようなわからないような。。。けっこう謎なところがありますよね。なめて味で判断の一助にするとか、もしかしたらあるんだろうか(まあこれはやらないほうがいいと思いますがw)。触感の違いというのも役にたちそうな気がしないでもない。
もしかしたら犬系の動物だったら、匂いで地域の差、地質の差などを感じているのかもしれない。そのあたりをうまく表現する方法が見つかると、便利だし面白そうですが。。。他人とその差を共有することがはたしてできるのか。
でも、色というのも、はたして他人ときちんとその差異を共有できているのか。左右の目で色がちょっと違って見える人もいますし、自分は左右の耳でかなり聞こえ方が違います。
こう考えていくと、実は人によってまったく認識する世界の姿が違うのではないか、すべての人のコミュニケーションは勘違いによって成り立っているのではないか、という疑問すら出てきてしまうので、ここで話を中断しておこうと思いますw
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