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2021年12月 6日 (月)

車骨鉱(埼玉県秩父市秩父鉱山)

Bournonite CuPbSbS3 硫化鉱物

 

Bournonite_chichibum_01

Bournonite_chichibum_02

Bournonite_chichibum_03

 

秩父鉱山の代表的な鉱物のひとつである、車骨鉱です。

採集したのは、六助沢。それも上流などではなく、広河原沢との合流すぐ(橋の下をくぐって六助沢に入ったところ)です。車骨鉱のポイントといえば大黒が最も有名ですし、自分もここで車骨鉱を探そうとしていたわけではないのですが、六助沢の上流ではアンチモン鉱物(輝安鉱など)が出るのだからまああってもおかしくはないですよね。

硬度は2.5~3で、そんなに硬くないのに、下までよくぞ無事に流れ落ちてきたものです。2枚目の写真は、かなり大きな塊だったものが割れてしまったようですが、やはり顕微鏡サイズだからこそ、残ったのでしょう。肉眼レベルのものを探そうとすると、多分かなり大変だろうと思いますが、鏡下ならばそんな大きさは必要ないのだ。

同行者がなんかきれいといって取り分けておいた石をルーペでのぞいてみたら、これでした。同行者は車骨鉱を知っているわけではないのですが。時々、珍しいものが入っている石をそうとは知らず見つけることがあるので、なんとなく気になったと言う石は、確認するようにしています。でかした! 青みがかった黒をベースに、虹色に輝いていて、とてもきれいです。やっぱり秩父鉱山に来たらぜひ見つけたいナンバー1の鉱物ですからね。

鉛と銅とアンチモン、硫黄からなる、板状の結晶が双晶を繰り返して、歯車のようにぎざぎざになることから、車骨鉱と名付けられたそうです。鉱山などで呼ばれていたドイツ語の「Rädelerz」(歯車Radの鉱石Erzという意味)を直訳したとか。でも直訳なら「骨」という語は出てこないはず。

「車骨」をネットで検索すると、「くるまぼね」として「大きい骨」という意味とか、腰の骨の意味で使われている例などが出てきますが、これではどうも意味がよく分かりません。引用元を見ても、俳諧などかなり限定的な使用で、一般的な言葉ではなさそう。

個人的には、直訳というより、「竜骨車」などからの連想をくわえて、むしろ意訳して造語された言葉ではないかという気がします。竜骨車とは、農業用水を、低い水面から高い農地へとくみ上げる足踏み式の揚水機で、歯車と多くの樋をつけたキャタピラから構成され、見かけがまるで竜の骨のようであることから「竜骨車」という名前がつきました。検索すると似たような構造でさまざまな形状の画像を見ることができますが、これらから車骨鉱を連想するのは、かなり容易な気がします。いずれにせよ、印象的ないい邦名だと思いますね。だって、こんな名前の鉱物、つい探したくなるもん(笑)

(以上、参考サイト「鉱物たちの庭 661. 車骨鉱」)

 

ところで現在(2021年12月)、またしても中津川の道路は崩れて通行止めになっていて、六助沢どころか、大黒にすら行けない状況のようです。行けないとなると行きたくなってしまうのは人情ですが、ほんとうに早く通行可能になってほしいですね。数回しか訪れておらず、まだまだ見たいところがたくさんあります。

以前、川上村からせめて三国峠まで車で行ってみようと思い、挑戦してみたことがあるのですが、あえなく途中で挫折、半分も行けず引き返しました。うちの車は林道に弱いのですw ジムニーとか軽トラなら余裕かな? 今は峠から秩父側は全面通行止めですが、歩きならばどうにかなるのかな? 登山道の崩れたのは大抵何とかなるのですが、谷あいの林道が崩れると、歩きでもお手上げなことが多いのですよね。。。山から林道に降りてくる時でも、擁壁が大きな障害になる場合がとても多いのです。

 

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