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2021年11月 7日 (日)

コバルト華?(山梨県北杜市増富鉱山)

Erythrite? Co3(AsO4)2・8H2O 燐酸塩鉱物等

 

Erythrite_masutomim_01

Erythrite_masutomim_02

 

もうゴミでは? というような小さなシミみたいな感じですが、やっぱりこんな色をしていたら「おおっ?!」と目を引きます。写真はかなり拡大しているので、ボケてしまってますが、肉眼で見ても、この写真よりも細かく見えるということはありません。これは顕微鏡そのものがそんないいものではないこともあるし、何より自分の目がかなり悪いからでもあります。ただ写真で見ると、ただシミが広がっただけでなく、何となく放射状のパターンにのっとっているような感じがしないこともない。。。かな?

で、なんだろうといろいろ考えた末、コバルト華ではないかとしました。増富鉱山でコバルト系の鉱物が確認されたことはあるんでしょうか。ちょっと調べてみた限りではなさそうです。

大体こんな鮮やかなピンク色の鉱物なんてそうそうないわけで、まずコバルト華が思いつくのです。というかマンガンとコバルト系以外思いつかなかったw 場所的にマンガンはないだろうと思いますので。。。

構成元素から考えると、As(砒素)は、硫砒銅鉱が産出するのだから十分あります。OとHについてはもちろん問題なし。

あとはCo(コバルト)ですが。。。

ネットで探していて、安藤厚「硫化金属鉱鉱床に伴なうゲルマニウムの地球化学的研究」(地質調査所報告 第208号、1964)(https://www.gsj.jp/data/rep-gsj/No208.pdf)という論文を見つけました。22ページの「第7表 山梨県 増富鉱山産 銅藍および硫砒銅鉱中の微量成分」に、増富鉱山のこの2種鉱石試料の微量成分の定量分析結果が載っています。それによると当論文の目的であるゲルマニウムが硫砒銅鉱中に多く含まれるという結果になっていますが(近くのラジウム温泉の関係ですかね?)、コバルトCoもきわめて微量ではあるけれども、特に硫砒銅鉱には含まれていることがわかります。であれば、材料は一応そろっていると。

まあ実際には分析とかできないですし、そもそも無機化学の基礎知識にも欠けますし、あくまでこれはお遊びですので、真面目に取り上げられると困りますが、こういう変なものも鏡下レベルでは出る可能性がなきにしもあらず、ということですかねw 大体増富鉱山ってちょっと変わったものばかり産出するというイメージです。TrekGEOで増富鉱山の産出鉱物として挙げられているのは、硫砒銅鉱、ルソン銅鉱、白鉄鉱、硫黄、コベリン、銅緑ばん、コルヌビア石、明礬石。すぐそばの温泉も、ちょっと他と違う、日本では珍しいラジウム温泉ですし。

 

ところで温泉って、お湯に含まれるいろんな成分によって効能があるといわれますが、これって実際のところ、どの程度信憑性があるんでしょうかねぇ。日常とは違うきれいな山や海で、気持ちいいお風呂に入っておいしいものを食べてゆっくり過ごせば、別にお湯そのものに効能とかなくても、十分に心身にいいと思うわけで。お湯自体の成分が、どう体に影響してくるのだろう。皮膚から吸収するものなの? それとも湯気とかで体内に入る? 硫黄のまじったお湯につかることが健康に良いのか? 自分も温泉は嫌いではないですが、山に行った帰りに入るとかはあんまりしないですね。お風呂に入るのって基本面倒くさいし時間かかるし、それよりとっとと帰って、ゆっくり家のお風呂に入ったほうがいいので。

でも、関東周辺に限れば、結構いろんな温泉に行ってるかも。自分のお気に入りは、伊豆・湯ヶ島、伊豆・雲見、群馬・川原湯温泉とかですね。湯ヶ島はかすかに硫黄のかおりがするかしないかといった感じの、とてもいいお湯です(硫黄が含まれているかどうかは知らない)。猫越川(持越川)をちょっと上流に行けば、川原に鉱石も転がっていますw(湯ヶ島鉱山、持越鉱山)

雲見は海の水が地下で熱せられたお湯かな、しょっぱいというより、にがりになっているようです。温泉の多い伊豆でも、ちょっと独特の温泉。伊豆で旅館に泊まったりする時は大抵雲見に泊まります。昔いつも泊まっていた旅館は、「とんび」というドラマで使われていましたが、もうずいぶん前に営業を終えてしまいました。

群馬吾妻溪の川原湯温泉は、例の長期騒動になった八ッ場ダムで、以前の長い歴史を持つ温泉街は消えてしまいました(温泉を見つけたのは源頼朝だったとか)。草津温泉を穏やかにやさしくしたような、とてもいいお湯だったんですけどね。温泉街はまったく新しい場所に移ったようですが、違う源泉で湯質も以前とは違うそうですし、はたしてどうなったのだろうか。。。ムササビはもういないのかな。。。

 

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