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2021年11月14日 (日)

満礬柘榴石(栃木県日光市足尾町久良沢鉱山)

Spessartine Mn2+3Al2(SiO4)3 珪酸塩鉱物

 

Spessartine_kyurasawam_01

Spessartine_kyurasawam_05

Spessartine_kyurasawam_04

 

足尾の久良沢鉱山の満礬柘榴石です。有名産地ですね。有名で、しかも今でも割と確実に目当ての鉱物が見つかるし、ズリも広くて石が多いので、探すのがとても楽しいところです。鉱山あとはどこに行ってもあまり人とは会いませんが、ここでは珍しく石拾いに来た人と会いました。さすが有名ポイント。

ここを地質図Naviで調べると、もうちょい南西の標高950から1000m付近、石倉山の文字の右側に「久良沢鉱山」と表記されていて、道路沿いにある有名なポイントとは場所が違います。どうやらこのポイントは実際には久良沢鉱山ではなく大岩鉱山という名前だったようですが、ややこしいのでここでは久良沢鉱山で通します。ちなみに実際の「久良沢鉱山」の場所には行っていません。この付近になるとさすがに家から遠いので、時間が見えづらい探索は気軽にできません。でもちょっと見に行ってみたい。鉱物の豊富な足尾山地の鉱山跡なのだから、何かあるだろうし。

ここの満礬柘榴石は成長丘が発達しているものが多く、その描き出す幾何学的模様がたまりません。3枚目の写真は結晶を二酸化マンガンの被膜が覆って真っ黒くなっていて、これがまたちょっとメタリックみがあって、きれいなのです。24面体、あるいは36面体の結晶です。

日本で採集できるガーネットは、宝石になるようなものはほとんどないようですが、それでもその結晶の美しさ、かなりの大きさのものが見つけられること、割とどこでもあることなど、鉱物採集の楽しさがつまっていますね。自然の石の中に、こんなに幾何学的な形状のものが入っているのを見ると、驚異を感ぜずにはいられません。

こういう感覚は、お店で買うのではあまり得られないんじゃないでしょうか。自分で現地に行って、山なり海岸なりでそこらへんに転がってる石から探して見つけてこそ、得られる感覚な気がします(それが売られているような立派な標本でなくとも)。それに現地に行って、そこの地形や地質、石ころ、植生、空気、あるいは鉱山跡であればその歴史などまで感じ認識することが、鉱物そのものよりも大事ではないかと思うのは、多分自分にとっては、鉱物学よりも地理学のほうに興味の対象が向いているせいかもしれません。

 

鉱物学というのは正直かなり狭い専門的な分野ではないかと思うのですが、地理学というのは、地質、地形、気象、歴史、民俗、さらには政治、経済などまで含む総合学です。そういった文系理系というジャンル分け・考え方がむしろ邪魔になるものではないかと思います。もともとジャンル分けというのが好きではない自分には、すごく居心地がいいというか。。。(音楽でも、ジャンル分けなんてCD屋さんの都合でしかないと思ってましたからw)

そういったジャンルというのは取り扱いが便利だからとりあえずしただけのもので、実際にはそれらの事象は分類分け関係なく、すべて関係しあっているのであって、ジャンル分けのせいでその関係性がよく見えなくなってしまっているような気がします。地理学は、むしろその関係性をメインの対象としているといえるかもしれません。だから、たとえば「鉱山」というものを全体的に取り扱えるのは、地理学しかない。そこに絡んでくる(そして密接に関係しあっている)自然科学と人文科学の両方を取り扱う学問は、地理学しかないから。

以前も書いた気がしますが、最近は学校でGIS(地理情報システム)やフィールドワークなどを使った授業をしているのが、ほんとにうらやましい。自分が学生のころはそういうの一切なかったです。

 

最近はこの地理学が結構一般的になってきたと感じます。その最大の原因はタモリ(笑)

まさか昔はフリージャズ界のアイドル(狭っ!)だったタモリが、地理学のアイドルになるとは思いませんでしたよ。。。何をやらせても器用にこなす人ですが、「ブラタモリ」でのタモリの博識と知識欲にはびっくりですよねぇ。案内の人たちは、カメラの回ってないところではできるだけタモリのそばにはいないようにスタッフから言われるそうです。そばにいると、タモリがすごい勢いでいろいろ質問してきちゃうから、疑問を出してタモリに考え答えてもらうという番組の趣旨が成り立たなくなってしまうとか。

デビュー当時は(芸風的に)絶対NHKには出られないと言われていたタモリが、今ではNHKの顔みたいになっちゃってるのも笑えます。でも、四か国語麻雀とかまた見てみたいなあとか思っちゃうんですけど。。。まあ今のような息のしづらい世の中でも、あっさり適応してしまう器用さが、タモリの才能なんでしょうね。

 

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