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2021年5月 2日 (日)

氷長石(静岡県河津町河津川流域S鉱山)

Adularia KAlSi3O8 珪酸塩鉱物

 

Adularia_izusm_01

Adularia_izusm_02

 

黄鉄鉱(静岡県河津町河津川流域S鉱山)で書いたのと同じ場所(下のズリ)で見つけたもの。最初同所で多く見られた方解石かとも思いましたが、希塩酸で反応がなかったので、長石だろうと思い形から。。。さらに、ここと同様の伊豆の金銀鉱山である、湯ヶ島、清越、土肥、縄地、河津等でいずれも氷長石が産出するということで、氷長石としました。ここも、金銀(および銅)鉱床ですし。

このブログでも氷長石は以前一度取り上げていますね(氷長石(長野県川上村甲武信鉱山))。

特に1枚目は、晶洞の真ん中に主役という感じで鎮座していて、なかなか趣きがあります。まわりに小さな水晶を従え、ひときわ高く聳える雪をいただいたアルプスの峰のようで、氷長石の名にふさわしい姿だと思います。何となくひんやりしてますしね。

2枚目はもうちょっと透明度が高く、こちらも氷の固まりっぽい感じです。

 

ところで自分はずっと氷長石を「ひょうちょうせき」と読んでいましたが、どうやら「こおりちょうせき」と読むと日本鉱物学会で取り決められたことがあるらしいです。。。でも本によっては索引の「ひ」の項目にあったりするんですよねぇ。まあ確かに「こおりちょうせき」の方が音的にはずっと分かりやすいことは確かですが。

氷長石は正長石の一種で、独立した鉱物種ではありません。分類的には、正長石と微斜長石の中間あたりにあやふやに位置するもののようです。正確には、ヨーロッパアルプスのアデュラ地域に産するものだけを「Adularia」というべきかもしれません。

1830年にドイツの鉱物学者・ブライトハウプト(Johann Friedlich August Breithaupt: 1791-1873)によって、メキシコのヴァレンシアナ鉱山で発見された長石(Valencianite)が、のちに氷長石の一種であるとされました。アデュラの氷長石とは若干違って不透明で、日本の金銀鉱山から産する氷長石の多くは、このValencianiteにあたるといいます(ただ、今ではValencianiteという名前はほとんど使われない)。

細かいことは置いといて、なかなかお気に入りの鉱物です。

 

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