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2021年3月 5日 (金)

珪孔雀石(石英)(栃木県日光市小来川鉱山)

Chrysocolla (Cu2-xAlx)H2-xSi2O5(OH)4・nH2O 珪酸塩鉱物

 

Chrysocolla_okorogawam_02

Chrysocolla_okorogawam_01

 

珪孔雀石だと思うのですが、それにしては透明感があるし、普通塊状や膜状でしか見られないのになんとなく結晶形があるように見えて、なんだろうと思っていました。色が濃いところから、淡く水色がついた透明なところまで、場所によってかなり幅があって、拡大するとなかなかきれいです。

多分、これは宝石の世界でジェムシリカとか、クリソコラ・カルセドニーとか言われるものではないかと。。。ネットで説明を見ると、珪孔雀石に石英がしみ込んで硬くなったものと書いてあります。石英が珪孔雀石にしみ込む? SiO2を含んだ熱水が浸透し、中に取り込んだ状態で石英に成長したということかな? つまり珪孔雀石を含有した石英ってことですかね? それならなんとなくイメージがわきますが。見かけ上は、珪孔雀石を含んで水色がついた石英といわれると、なるほどと納得できる感じではあります。一応宝石の部類なのだそうです。確かに、珪孔雀石そのものよりもずいぶん硬度は増しているし、透明度が上がって美しさも増していますね。

普通は珪孔雀石というと、ガラス質というよりは樹脂と陶器状のあいだという感じで、透明感は全然ないイメージ(そういうのしか見たことない)。鉱物の種類としては、石英とするべきかもしれませんが、石英は水晶として何度か取り上げているので、珪孔雀石として載せることにしました。多分普通の珪孔雀石はこの先取り上げないと思うし(どこにでもあるし、そんな面白いものじゃないですしねw)。

 

クリソコラという名前の歴史はとても古く、古代ギリシャの哲学者・博物学者のテオプラストス(Θεόφραστος, Theophrastos: BC371~287年。特に植物学で有名。「石について」〈Περὶ λίθων 〉という著作がある)によって最初に使用されたそうです。さらにその名前を、フランスの鉱物学者アンドレ・ジャン・フランソワ・マリー・ブロシャン・ド・ヴィリエ(André-Jean-François-Marie Brochant de Villiers:1772~1840年)が、1808年に復活させました。ブロシャン銅鉱のブロシャンさんですね。

金を意味するχρυσός(クリューソス)と、にかわ、のりを意味するκόλλα(コラ)が語源です。古代の処方として、銅の二次鉱物を粉末にして金と混ぜることによって、溶けやすくするという方法がどうやらあったらしい。珪孔雀石はどこでも手に入りやすいですし。あるいは、この鉱物そのものの名前というより、金を扱いやすくするための銅系の薬剤の名前だったのかもしれませんね。

 

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