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2020年9月19日 (土)

白鉛鉱(静岡県下田市稲生沢川流域)

白鉛鉱 Cerussite Pb(CO3) 炭酸塩鉱物等

 

Cerussite_rendaiji_01

 

静岡県下田で拾った石。下田の街中を流れるのが稲生沢川。

石の出所としては、河津鉱山の川沿いにあったというズリ跡から流れてきたものだと思います。当然のことながら、数多い坑道のどこから出た石かは分かりません。河津鉱山の石が説明されるときの特徴のひとつである、陶器状の石英のついた石もいくつか見られました。

白く細長いのが白鉛鉱だと思います。UV長波で黄色く光ります。半透明の米粒みたいのはなんだろう? 石英? 方解石? それともこれも白鉛鉱?(この米粒はUVでは光りません)

黄色く染色されているのは、テルル成分かもしれません。他も、黄色に染まった石が多いです。もしそうなら、上部の金属光沢は、自然テルルやテルル蒼鉛鉱などのテルル系鉱物かもしれませんが、見ただけでは判別は無理なので、ここではとりあえずスルーってことでw

このすぐそばの晶洞の様子が下の写真。

 

Cerussite_rendaiji_02

 

半透明の牙状の結晶が白鉛鉱だと思います。ただし、UVで黄色く光る部分と光らない部分があります。その違いは普通の照明をあててみても、まったく分かりません。

こちらにも、半透明や白~肌色の粒状のものがついているのですが、これ、ものによっては六方晶系の短柱状結晶に見えます。これも、UVで黄色く光るものと光らないものが混在しています。白鉛鉱は斜方晶系なので、これは白鉛鉱ではないですね(ただし、双晶によって擬六方晶系の形をとることも多いそうですが)。

最初にこれを見た時は、色とか、六角柱状とか、鉛系ということで、山梨で採集したミメット鉱をすぐに思い出しました(ミメット鉱(山梨県甲州市黄金沢鉱山))。河津鉱山では、緑鉛鉱、ミメット鉱、すべて産出します。種類が多いというのも困りますね、特定しにくくて(贅沢すぎるw)。

まあ今回は白鉛鉱の項なので、どちらであるか予想しませんが、どちらかであろうとは思います。

それにしても、河津鉱山の石、ちょっと割ってみるだけで、非常に面白いです。多分この先鉱山跡に行けるようになることはないと思うのですが、これが今では匂いのひどいドブ川(特に蓮台寺川はひどい。多分水に触ると病気になる)にわずかに転がっているだけというのは、ちょっと悲しすぎませんかね。

結局日本における鉱物趣味は、ヨーロッパのような歴史もないですし(明治以前だとほとんどわずか一人、木内石亭しかいない)、金銀掘って儲けるとか、そんな認識しかないんでしょうね(ただ、武田信玄は鉱物マニアだったような気がしないでもないw)。

 

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