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2020年8月20日 (木)

テフロ石?(群馬県桐生市菱町茂倉沢鉱山)―C2

テフロ石(マンガンかんらん石) Mn2+2(SiO4) 珪酸塩鉱物

 

前回・ロスコー雲母(群馬県桐生市菱町茂倉沢鉱山)からの続きです。

バラ輝石が中心の石に、緑の結晶群がついていました。

ロスコー雲母と、オレンジに蛍光する、緑の薄い部分は閃亜鉛鉱ではないか、と予想しましたが、蛍光しない緑の濃い結晶は一体何なのか。その拡大写真です。水晶の頭のような、結構きれいな形をしています。

 

Tephroite_mogurazawam_01

 

ぱっと見た感じ、かんらん石の結晶に似た感じ。

ここの石で一番よく見られる緑系の鉱物といえば、テフロ石です。テフロ石は、かんらん石にマンガンが入った石。もしかしたら、テフロ石の結晶でしょうか。

日本ではテフロ石の結晶は非常にまれなようですが、岩手県の田野畑鉱山では、緑の結晶粒として産出するそうです。田野畑鉱山は、茂倉沢と同様、珍しい長島石、鈴木石、ロスコー雲母の産地。特に長島石は、世界でこの2か所でしか見つかっていません。とすれば、茂倉沢でもテフロ石の結晶があってもいいのでは?w

ネットで見てみると、テフロ石の結晶は大体褐色ですが、たまに透明度の高い緑のものもあるようです。

ちなみに、結晶でないテフロ石はごく普通にあります。

 

Tephroite_mogurazawam_02

 

この写真のようなのが、テフロ石の普通の産状です。淡い灰青緑をした塊です。ピンク色はバラ輝石。

まあ正直本当にテフロ石なのかどうかは分かりませんが、期待も込めて、「テフロ石?」ということにさせていただきました。他に思い当たる鉱物がないのは、自分の知識や経験のなさですね。

 

テフロというのは、ギリシャ語で灰を意味し、見かけの色からきています。

軽石やスコリア、火山灰など、溶岩以外の火山噴出物をテフラといいますが、これも同じ語源です。

ちなみにマンガンの語源はいろいろ複雑だったようで。。。面白いので、ちょっと引用します。

「軟マンガン鉱は当時、磁鉄鉱magnesの変種とも考えられていてmagnesiaとよばれていた。そのころ酸化マグネシウムもmagnesiaとよばれており、それを区別するため軟マンガン鉱を黒いmagnesiaおよびmanganeseとよんだ。そのためガーンは、ここで得た金属をmanganesiumとした。1808年ドイツのクラプロートはそれまでに発見されたmagnesiumとの混同を防ぐためMangan(ドイツ語)を提案した。また、古代ローマ時代、すでにガラスに加えて青緑色を消すため軟マンガン鉱を利用しており、これにちなんだギリシア語のmanganizo(浄化)、manganon(魔法)に、その名前の語源があるともいわれる。」(『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館)

なんか錯綜してますね。

自分にとってもマンガン鉱石は結晶になることも少なく分かりづらいのですが、昔からそうだったのか。。。

 

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