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2020年6月14日 (日)

ブロシャン銅鉱(山梨県都留市宝鉱山)

Brochantite Cu4(SO4)(OH)6 硫酸塩鉱物等

 

Brochantite_takaram_01

Brochantite_takaram_02

 

以前の記事、含銅アロフェン(山梨県都留市宝鉱山)と同じく、カラミについていたものです。

ブロシャン銅鉱の板状結晶かと思いますが、どうでしょうね。銅の二次鉱物は似たものがたくさんあって困ります。孔雀石の結晶が、こういう板状になることもあるんでしょうか(どんな形でもありそう)。

ガラス質で、青みがかった深い緑色が、とてもきれいです。

2枚目の上の水色は水亜鉛銅鉱かな? その上に白い絹糸放射状のものがあるのですが、こちらは分かりません。

 

野外の銅像などに錆びてつく緑青は、大体孔雀石かこのブロシャン銅鉱であることが多いそうです。防衛大学・山口晴幸教授の、三浦半島の銅像などが酸性雨でどのくらい影響を受けているか、という論文を以前見たことがありますが、あれなどはちょっと変わった緑青の研究といえるかもしれません(他にも三浦半島の隧道におけるPM2.5とか、浜に漂着したゴミとか、巨樹とか、面白いことを多く研究している方です)。

ちなみに平賀源内によると、緑青には、山や鉱山などで自然にできた「石緑」、人為的な「銅青」があるとのこと。

放射状に結晶したブロシャン銅鉱は、その色、形、ともに美しく、憧れる鉱物のひとつで、ぜひ採集してみたいのですが、関東近辺では有名な産地は立ち入りができないところが多く、まだ見つけたことはありません。本などを見ると、もっともありふれた銅の二次鉱物などと書かれているのが、さらに腹立ちますw

ネットでは、宝鉱山でブロシャン銅鉱があったというような話は見つけられませんでしたが、あってもおかしくないですよねぇ? そもそも、宝鉱山の鉱物についての記事をあまり見かけません。

知る限り、宝鉱山は珍しい鉱物が出るという話もなく、カラミは鉱物ではないと、あまり鉱物好きの興味をそそる対象ではないのかも? 個人的に、宝鉱山周辺の山、大幡川源流域は大好きなので、山登りと鉱物探しが両立できる、お気に入りの地域です。人が少なく静かなままでいて欲しいと思うと同時に、もっと多くの人にこの地域の良さを知ってほしいとも思っているんですが。。。

 

ところでネットで宝鉱山を検索していたら、平成29年に、宝鉱山の坑廃水処理のミスで中和のための石灰が投入されず、有害物質が流れ出したおそれがあるという山梨県の報告書を見つけました。調査の結果、排水基準は超えていなかったとのこと(山梨県「旧宝鉱山(都留市大幡)の不適切な坑廃水処理について」)。宝鉱山は昭和45年に閉山していますが、今でも処理をし続けなければならないのですね。

考えてみると、大幡川は桂川の支流、つまり、相模川の上流で、うちの水も相模川の水です(神奈川の水源は、主に相模川と酒匂川)。他人事ではないということですね(割と知られていないのですが、相模川の源流は富士五湖の山中湖なんですよ!)。

 

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