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2020年6月 7日 (日)

黄銅鉱(山梨県上野原市秋山金山)

Chalcopyrite CuFeS2 硫化鉱物

 

Chalcopyrite_kanayama_01

Chalcopyrite_kanayama_02

 

正三角形の浮き出たものと結晶。美しいですね。

これを見ていると、鉱物を立体ではなく、もっと単純化した平面的な図形でその特徴を端的に表現できるような気がしてきます。

黄銅鉱は正三角形なんですね。

正三角形の重なりが、ほんとにしびれますねぇ。均整のとれた形を見て、「まるで自然でなく人の作ったような」という表現は間違いで、そういうのはむしろ自然の本質なんだなと感じます。人がそういうものを作りたいと思うのは、自然を模倣しようとする行為であって、その願望が人の存在の本質であるといえるかもしれません(自然とはなんぞやという定義はとりあえずおいといて)。

鉱物とは、幾何学の表象といえるかもしれない。数学とは発明したものか、発見したものか、という疑問が昔からありますが、これを見ていると、発見したものであるとしか思えません。つまり、「数学」というものは世界に遍在・実在するものであって、人間の作ったルール、ツールではない、ということです(哲学的にいうと、プラトン主義)。

ところでこういう問題を西アジアや西欧の人が語ると、なぜか当たり前のように「神様」というものが出てくるのだけど、日本人である自分は、なんで急に余計な要素を当たり前のように付け加えてくるのか、と思ってしまいます。そんなん別にいらんやんw(神さまはいると思いますけど、全知全能の神様はいらないかなw)

 

これを拾ったのは、山梨県の秋山にある、かなやま金山(ややこしいので地名はひらがなにします)周辺です。

秋山のかなやまといえば、『鉱物観察ガイド』(東海大学出版会、2008年)に、沸石の産地として紹介されていて有名ですが、その露頭はもうすっかり固められていて、ありません。脇にちょこっと沸石のかけらが見られるくらいです。

その露頭のさらに奥の谷間に、小さな集落と昔の金山地域が広がっています。かなやま集落から沢沿い→尾根沿いに千足峠に登る道(地形図や登山地図などには載っていない)が通っていて、その途中の尾根上に、金を露天掘りしていたという「つつみの平」があります。またあちこちの沢沿いにも、掘った跡がたくさんあって、地下には網の目のように坑道が走っているらしいです。

集落にはかなやま金山資料館がありますが、普段は開いておらず、管理人の人(すぐそばの星野さんという方)に頼んで見せてもらうみたいです(知らなかったので、中は見れなかった)。

かなやま金山は応永年間(1394~1428年)、南北朝の動乱で南朝の滅亡に巻き込まれてこの地に逃げてきた星野正美(まさたね)が開いたといいます。管理の方は、その18代目にあたるらしい。。。南北朝の歴史が普通に今まで続いてるのがすごいですね。

とにかく地味な山域なので、静かな山が味わえます。昔は人の行き来も多かったようで、いい感じの峠がいくつもあり、このあたりから雛鶴峠にかけての山域はもっと行ってみたいところです。ちゃんと登山者用駐車場もありますよ!

 

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