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2020年5月20日 (水)

閃亜鉛鉱?(山梨県甲州市柳沢峠)―B1

Sphalerite ZnS 硫化鉱物


Sphalerite_yanagisawa_01

Sphalerite_yanagisawa_02

 

青梅街道を、奥多摩湖から丹波山を経てずっと西に進むと、柳沢峠の山越えで、甲府盆地に入ります。

この石は、その柳沢峠付近の沢で拾ったものです。

峠のすぐそばには以前ここでも取り上げた鈴庫鉱山のある鈴庫山、武田の金山で有名な黒川鶏冠山、大菩薩などがあり、何か出てもおかしくないと思うのですが、特に「出る」とされているポイントではありません。ただ、地図を見ていて、ちょっと気になったところでした。

山梨の峠と鉱物」というサイトで、柳沢峠の項目に『日本希元素鉱物』が引用されています。「柳沢峠のすぐ西の沢に水晶坑跡がありこのペグマタイト中に褐レン石、緑レン石チタン鉄鉱があり、内部が褐レン石で表面が緑レン石になっているものも産する・・・・沢をパンニングすると灰重石がみられる」(長島乙吉、長島弘三共著『日本希元素鉱物』長島乙吉先生祝賀記念事業会、1960年)。

このひとかけの石(花崗岩)はペグマタイトっぽいんですが、他には一切見かけなかったので、ごくごく狭い範囲に露頭がある、あるいは以前はあったのか。。。または全然違う場所なのか。人のいた痕跡はあったけれど、鉱山のものかどうかは分かりません(時代を考えると、もっと新しいものっぽかったので多分違う)。大菩薩のペグマタイトでは褐簾石が見つかるそうですが(まだ探しに行ったことはない)、その脈が柳沢峠付近まで続いているのでしょうかね。

 

写真の石は、多分、閃亜鉛鉱、べっこう亜鉛といわれるものだと思いますが、どうでしょうね(べっこう亜鉛は初めて)。断口は貝殻状でした。

この石には他に、磁鉄鉱、煙水晶(石英)、白(?)雲母の小さなかけらがついていました。見つけたあと、沢をしばらく遡行したのですが、他は特になし。黒川鶏冠山に行った帰りだったので、ちょっと時間がなかった。

でも、もうちょっと探索してみたい感じです。もし『日本希元素鉱物』 に出ていたところなら褐簾石が、そうでなくとも、大きめの水晶ももしかしたらあるかもしれない。。。

 

。。。と思っていたんですが。磁石に明瞭に反応するし黒い粒だから磁鉄鉱だと深く考えていなかったのですが、調べているうちにチタン鉄鉱も磁石に反応するらしいと知り(今まで見たことなかった)、よくよく眺めなおしてみたら、これがどうやらチタン鉄鉱で間違いないようです(そのうち別項を立てて紹介するつもりです)。

これは早く再確認しに行かないと。。。

 

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