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2020年5月12日 (火)

石膏?(山梨県都留市宝鉱山)

Gypsum Ca(SO4)・2H2O 硫酸塩鉱物等

 

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前回記事の含銅アロフェン(山梨県都留市宝鉱山)と同じ、宝鉱山の石。ただし、これは坑道跡上にある、露頭で拾った石です。

鉱石を採掘したところが陥没し、上の地表に、岩に囲まれた窪地ができています。その底に、一面黄鉄鉱で覆われてきらきらと輝く大きな岩がごろごろしています。

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黄鉄鉱は大きな自形結晶はあまり見られず砂のようで、触るとぼろぼろ落ちます。一番最初のマクロ写真の銀色の部分が、その黄鉄鉱。拾ってきた石のひとつに、黄鉄鉱と一緒に白い針状の結晶がたくさんついているものがありました。顕微鏡で見るまで、まったく気づきませんでした。

針状結晶をさらに拡大してみました。透明感のある白い結晶です。

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ネットで見つけた宝鉱山についての古い論文によると、「鉱石は主として黄鉄鉱、閃亜鉛鉱、黄銅鉱、黝銅鉱、方鉛鉱があり、脈石としては石英、重晶石、絹雲母を主とし西方珪鉱地帯には一部石膏を産する」(上田年員「宝鉱山の採鉱法」日本鉱業会誌832号、昭和32年10月)。

黝銅鉱(ゆうどうこう)というのは四面銅鉱の古い和名だそうです。

西方珪鉱地帯というのがどのあたりなのか、ちょっとわかりませんが、この中で唯一あてはまりそうな針状結晶があるのは、石膏だけ。色や透明感など見た感じも違和感は感じませんので、とりあえず石膏?ということにしておこうと思います。

日本における石膏鉱床は、ほとんどの場合黒鉱と関りがあるそうです。これがもし石膏だとしたら、宝鉱山が黒鉱由来であったことを示す今でも目に見えるわずかな痕跡ということになるかもしれませんね。

 

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